現金を持ち歩かない人々が徐々に増えています。
現金と同じような感覚で、使えるのがデビットカードだということで、重宝している人もいるようです。
かつては、カード破産とか言われて、敬遠し現金主義の人が多かったと思います。
今の団塊の世代周辺は、そういう人が多いのではないでしょうか。
クレジットカードについて
クレジットカードは、銀行の口座から約1ヶ月後に引き落としされる後払い制です。
商品購入時点では、引き落とされません。
ネットショッピングした後、商品発送がされていなければ、キャンセルができるのです。
Amazonの場合は、注文した後、暫時キャンセル可能!
だが、クレジットカードを取得するには、後払いという特性があるので、審査が厳しくなります。
発行会社はクレジットカード会社です。もし不正利用されたら、対処はしやすいのです。
不正利用が発覚してすぐに、利用を止められます。
また、ふだん使用しないような店の利用を、感知したら即座に止める仕組みもあります。
補償額もデビットカードより多いのです。
クレジットカードの強みは、今現金がなくても、利用限度額内で、使えることです。
デビットカードについて
現金払いと同じような感覚で、支払った瞬間に引き落とされるのです。クレジットカードと違い銀行だけが発行できます。
しかしながら、不正利用には弱いのです。
銀行の口座残高が利用限度額であり、補償額の上限が約100万円しかありません。また、補償が適応されるまでに長時間かかります。
さらに、高速道路など一部で利用できません。ETCカードの発行ができないのです。
にもかかわらず、デビットカードは審査無しで、発行してもらえます。
なお、海外ATMに完全対応していて、自分のお金を現地通貨で引き出すことができます。
現金を持ち歩く危険を考えたら、デビットカード1枚持つことの有難さが分かります。
現金入り財布を落としたり、盗まれたりしても何の補償もありません。
デビットカードには、盗難保険、ショッピング保険、オンライン保険が付帯しているので、セキュリティ完璧な財布のようなものです。
現金のような感覚で安全・安心なのがデビットカードなのです。支払った金額をすぐに確認できます。
それで、使い過ぎ防止になって、身の丈に合った収支管理ができます。
最後に
日本は、治安が良いので現金を持ち歩いてもさほど気にならないのですが、海外ではそういうわけにはいきません。
スリや窃盗などの軽犯罪都市は、とても多いのです。もし海外に行く機会があれば、デビットカードの良さも実感できることでしょう。
参考文献
- 湯谷昇羊『サムライカード、世界へ』文春新書、平成14年8月
- 藤田知也『強欲の銀行カードローン』角川新書、2017年9月
- 柳田邦男『キャッシュカードがあぶない』文藝春秋、2004年12月
- 櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』東洋経済新報社、2016年9月
- 小林啓倫『FinTechが変える!』朝日新聞出版、2016年6月