現金派にとっては、未だにクレジットカードを敬遠する傾向があるようです。
昔、アメリカでカード破産者が続出したのも原因のひとつかもしれません。
ここでは、クレジットカードのメリットとデメリットを考察してみたいと思います。
クレジットカードのメリットについて
メリットは、なんと言っても現金を持ち歩かなくても買い物ができることです。
後払いで、支払い方法も1回払い、2回払い、分割払い(3回以上)、ボーナス払い、リボ払いなど数多くあります。
また各種の保険が付帯しています。
不正利用補償、ショッピング保険、国内旅行傷害保険、海外旅行傷害保険などです。
補償される金額は、カードの年会費にほぼ比例するので、より手厚い補償が必要なら、グレードの高いカードを持つことです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードには、航空便遅延費用補償が付帯していて、飛行機が遅延したら、かかった諸費用を補填してくれます。
クレジットカードを持っていることは、審査に合格した証ですから、クレジットヒストリーができるのです。
カード会社のサイトでWEB会員登録したら、クレジットカードの利用明細をサイトで確認でき、家計簿をつける必要が無くなります。
とても便利です。
海外でクレジットカードを紛失したり、盗難にあったりしても、不正利用補償が付帯しているので、損害を補償してもらえます。
また、カードの再発行もできます。
実は、私はベトナムのホーチミンでクレジットカードを盗まれたのですが、この不正利用補償で助かった経験があります。
しかしながら、ベトナムにいる間は、連絡報告するだけで、日本に帰国してから、書類手続きした後の補償ですから、時間はかかります。
クレジットカードのデメリットについて
デメリットは、金銭感覚がなくなるかもしれない点です。
お金を使っている感覚が薄れるので、自己破産などに至る可能性があります。
一度金融事故を起こすと、クレジットヒストリーに記載されますので、信用度が低下するのです。
また、年会費がかかるのもデメリットですね。
グレードの高いカードになると、年会費が10万円を超えるものもあります。
さらに、後払いに分割払いやリボ払いにすると、最大18%もの手数料がかかるのです。
気をつけてほしいのは、不正利用補償期間です。
補償期間が60日〜90日ほどのカード会社が多いので、この期間を過ぎて連絡しても補償されないので、丸ごと損害を抱えることになります。
最後に
クレジットカードは、デメリットをしっかり認識して、賢明に利用する必要性があります。
多くのメリットがあり、自分自身の信用性も保証されるので、使わない手はないと思います。
参考文献
- 湯谷昇羊『サムライカード、世界へ』文春新書、平成14年8月
- 藤田知也『強欲の銀行カードローン』角川新書、2017年9月
- 柳田邦男『キャッシュカードがあぶない』文藝春秋、2004年12月
- 櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』東洋経済新報社、2016年9月
- 小林啓倫『FinTechが変える!』朝日新聞出版、2016年6月