私は2年前に中国山東省の煙台市に、約1年間在住していました。
その時に勤務先の近くの「中国建設銀行」でキャッシュカードを作った経験があります。
クレジットカードはチョッと作成するのが難しいようでもあり、また必要でもなかったので、
結局は作りませんでした。
海外クレジットカードは、原則としては日本に在住したままでは作成できないのです。
あくまでも現地で。
アメリカで作成する場合
アメリカでは、クレジットカードを取得するには、ソーシャルセキュリティ番号(通称SSNあるいはSS)か納税者番号を取得する必要があるのです。
いわゆるアメリカではクレジットヒストリー(クレヒス)が要求されます。
クレジットカードを取得するまでに約1年のクレヒスが必要不可欠です。
日本のデビットカードに該当するセキュアドクレジットカードを作成し、口座に300〜500ドル(約36000円〜60000円)のデポジットが必要ですが、これでアメリカでのクレヒスができあがるのです。
ここから、約1年後には晴れてクレジットカードを作ってもらえるのです。
ただし、就労ビザも必要ですし、アメリカで居住して、正当に滞在している証明ができなければならないです。
中国で作成する場合
中国は、銀聯カードが有名ですが、ほとんどデビットカードなのです。
中国でクレジットカードを作るのは、かなり困難なようです。
実情は、富裕層のみが、GDP引き上げに貢献しているのです。
貧困層が多く、与信審査でクレジットカードを発行するのが困難な状況になっています。
銀聯カードは、暗証番号は6桁です。
暗証番号の入力とサインの両方が必要なので、
多少面倒です。
銀聯デビットカードは、口座からの即時決済ということですが、銀聯クレジットカードは、与信に基づいた後払いということになります。
銀聯カードのクレジットカードとしては、代表的なものに、三井住友銀聯カードとMUFG銀聯カード(三菱UFJニコス発行)、ANA銀聯カードがあります。
最後に
海外でクレジットカードを作成するのは、かなり難しいようです。
中国の銀聯カードは、日本に居ながらにして、
作成できるのですが、提携している日本のカード会社に申し込む必要があります。
MUFGと三井住友カードが銀聯カードと提携していて、ネットや電話で申し込めます。
しかしながら、この銀聯カードはかなり制限があり、設定されているのはショッピング枠だけでキャッシング枠は無いのです。
また、一括払いのみで、旅行保険やショッピング補償も付帯されていません。
店頭ショッピングだけに限られて、通信販売やカタログ販売やATMでのキャッシングには利用できないのです。
それで、銀聯カードは中国の現地の店頭だけで利用するカードだとの認識が必要です。
参考文献
- 湯谷昇羊『サムライカード、世界へ』文春新書、平成14年8月
- 藤田知也『強欲の銀行カードローン』角川新書、2017年9月
- 柳田邦男『キャッシュカードがあぶない』文藝春秋、2004年12月
- 櫻井豊『人工知能が金融を支配する日』東洋経済新報社、2016年9月
- 小林啓倫『FinTechが変える!』朝日新聞出版、2016年6月