信販系のクレジットカードとは

クレジットカードは発行元によって「○○系」と分類されます。

例えば三井住友銀行やみずほ銀行など銀行が発行元になっている場合は「銀行系」、ニコスやオリコなど信販会社が発行する場合は「信販系」イオンやコンビニなど小売業が発行元なら「流通系」といった具合です。

その中でも信販系のクレジットカードはクレジットカード業界でも老舗と呼ばれ、流通系や銀行系などの他の発行元よりも種類や発行数が圧倒的に多いのが特徴です。

信販会社って何？

そもそも信販会社とは何をしている会社でしょうか？

信販会社は正式には信用販売会社と呼ばれクレジットカードの発行の他にカードローンや自動車ローン、割賦販売など幅広く事業を展開している会社です。

普段ローンと無縁な人でもスマホの本体を割賦購入している人も多いのではないでしょうか。まとまった現金がなくても買い物ができる後払いや分割払いのサービスを提供してくれている会社なのです。

主な信販系のクレジットカードは次の通りです。

よくCMで耳にするカード会社ばかりですよね。

クレジットカードはその発行元によって特典やメリット・デメリットが異なります。

今回は信販系クレジットカードのメリット・デメリットをご紹介します。

カード会社によってはポイントをキャッシュバックしてくれたり、提携店の優待や割引、ラウンジサービス、付帯されている保険内容など日々の暮らしに役立つ特典を豊富に取り揃えています。

もちろん、年会費の違いによりサービス内容は変わりますが、年会費が高いほど用意されている特典のグレードや数は充実します。

このように豊富なサービスやスペックに注目してクレジットカードを選択するのも楽しいのではないでしょうか。

信販系のクレジットカードは独自の店舗を展開していないため、コンビニやスーパー、タクシー会社などさまざまなところと提携を結んでいることが多いです。

そのため、銀行系や流通系に比べ利用シーンが幅広くポイントが貯まりやすいといった利点が挙げられます。

他にもカード会社によって「誕生月はポイント３倍」「有効期限がないためポイントが失効しない」「ポイント交換や利用先が多い」など独自のサービスを提供して、貯まりやすく使いやすい環境となっています。

もちろんカード会社によって大きく異なりますが、信販系のクレジットカードは新規獲得に力を入れていることもあり、一部のカードを除いて比較的審査に通りやすい傾向にあります。

収入状況だけでなく、勤続年数や雇用形態など個人の属性をしっかり見てくれるため銀行系クレジットカードが落ちた人でも案外、信販系が通ることも多いのです。

過去にブラックリストに入ったことがある人や個人信用情報がホワイトな人はクレジットヒストリーを構築するうえでチャレンジしやすいカードなのではないでしょうか。

繰り返しますが、カードにより難易度はありますので注意してくださいね。

ここまでメリットを中心にお話ししましたが、信販系クレジットカードならではのデメリットも存在します。

デメリットの１つ目は「利用シーンによっては特典・ポイント還元がイマイチ」です。

信販系は幅広くポイント還元があるとお伝えしましたが、自分のよく行く店があるならば、そこが発行元になっている流通系クレジットカードを利用する方がポイントを大きく増やせる可能性が高いです。

また銀行の住宅ローンを借りている、ATMを頻繁に使うなど銀行と密な取り引きがある場合は、そこの銀行系クレジットカードを使う方が金利キャンペーンが適用されたり、ATM手数料が無料になるなどの特典が適用されることが多いです。

幅広いが利用シーンがある分、使い方によっては思うようにメリットが享受できないこともあるのです。

デメリットの２つ目は「カードの種類が豊富すぎて選択が難しい」です。

信販系のクレジットカードは種類が豊富なメリットがありますが、裏を返せば選択が難しいという問題が生じます。年会費やサービス、ポイント還元率、付帯保険など数あるクレジットカードの中から自分の基準を定めてクレジットカードを選ばなければ、「あのクレジットの方が良かった」なんてことにつながりかねません。

普段「○○系のクレジットカードが良い！」と発行元を意識してカード選びをする人も少ないでしょう。しかし信販系は他とは違いクレジットカードの歴史が古く安心して利用できるのが魅力の一つです。

豊富なラインナップの中から自分の「これ！」という１枚をぜひ選んでくださいね。