大手企業でなくとも、今や中小企業でも持つことができる法人カードですが、清算できること以外のメリットはあまり知られていません。
今回は法人カードのメリットと意外なデメリットについて紹介します。
法人カードのメリットは?
一番のメリットは「現金を動かさないで済むよう」になるということです。
会社など組織の経営ではお金に関するところは重要なこと、それをいちいち出納して管理するのは非常に手間がかかり間違いも許されません。
仕事の規模が増えると取引も増えるわけで、それに伴うお金の動きも増えることになります。
小額であっても、建て替えや仮払いというのは手間が同じです。
一定の手続きを踏んで、上長の承認を複数介し始めて承認を得られるようになります。
それにかかる人件費を考えても、法人カードは会社にかかる経費支払いの手間を省くという最大のメリットが生まれます。
お金の出入りが明確化されるので、いつどこでお金が出入りしたのかを管理しやすくなります。
その副産物としては、お金の不正利用ができないということにもなります。
支払いを一本化し複数の出納が分かりやすくなる
企業組織となると、部署によってお金の出入りが変わってくるでしょうし、利益だけ生まれて経費は人件費くらいという部署も出てくるでしょう。
また一方では利益を生まないけれど必要な部署なので、赤字前提というところの出てきます。
それぞれを計算して経理が発生するわけですが、法人カードで支払いのほうを一本化できれば経理の全体像が見えやすくもなります。
このことはインとアウトの差額が明確になり、会社の余力についても判断しやすくなるのです。
デメリットはあるの?
昔は一括払いのみとなっていたので、分割払いができないというデメリットがありましたが今ではそんなこともなくなりました。
ですが企業資本によっても変動しますが、「限度額が小さい」というデメリットがあります。
法人カードで支払うタイミングの多くは、ガソリンや資材など経費に充てられるのが一般的です。
そのため必要な物であっても大きな買い物はできません。
嗜好品を買うわけではありませんから、限度額は少なくてもいいかもしれませんが「すべてを法人カードで賄えるわけではない」ということを覚えておきましょう。
他にもキャッシングはできませんので、一般カードとの使い道が違うということです。
法人カードを持つことができれば、企業としてのランクが上がったようにも感じますがメリットばかりとは言えません。
現金出納がなくなるという程度にしておいて、過度な期待はせずに上手く活用して「会社をスムーズに回せる使いかた」が理想的ですね。